Pressure Drop / Oku Onuora & AK7
レゲエにはポエトリーリーディングという唱法があり
その代表格がLKJやムタバルカといったところです。
簡単に言うとポエムをレゲエの音楽に乗せるといった感じですが、
ルーツロックレゲエよりも更に反体制や社会などに対するメッセージ性は強いですね。
Oku Onuoraは彼らほどの認知度はないですが
最近では活発に活動をしているらしく
ニュースなどで目につく機会が増えてきました。
といっても当然一般のニュースではありませんが....
「& AK7」となっていますが、それが何なのかは分かりません。
このPressure Dropですが
某ガイドブックで紹介されてから値段が高騰したのは間違いありませんね。
やはり認知度が低いのと
バックを務めるミュージシャンがほぼ無名ということもあり
ほとんどタダ同然だったのでしょう。
しかしこんな名盤がそれまでノーマークだったのは悲しいですね。
ガイドブックに載るべき名盤ということは間違いありません。
内容ですが特にA面は最高です。
ベースはルーツロックなのですが
そこからさらに1歩進んだような音が凄いんです。
B面は遊び心があるというか
ファンクやディスコ調になるのがある意味楽しいです。
そしてOku Onuoraの声!!
外見は細身の少し病弱っぽい感じなのですが
その細い体から絞り出すような声の力強さにはまります。
年代的にかもしれませんが
一瞬初期のダンスホール調になるのも
ある意味レゲエを先に進めようとするアプローチなのかもしれません。
びっくりする作品なので見つけたら必ずゲットした方がいいです。
高騰したといっても2,000円くらいで買えます。
紹介されることはほとんどないですが
近年でもコンスタントに作品を出しているみたいなので
そっちもチェックしてみたいです。